映画

2022年、印象に残った映画

ナンニ・モレッティ 『3つの鍵』田中徳三 『大殺陣 雄呂血』ハロルド・L・ミュラー 『怪人現る』ホン・サンス 『あなたの顔の前に』ジャック・リヴェット 『デュエル』田中重雄 『花のいのちを』横山博人 『卍』堀川弘通 『学園祭の夜 甘い経験』ジョン・ウ…

2021ベスト

去年は年初、外に出かけない時期があったので、例年より少なめの観賞本数、とはいっても250本くらいは観てるはずだけれど、ベストに挙げたい気持ちになるような作品が全然無かったので、今年は該当無し、0本です。ってだけ書いて終わるのは、何とも寂しいの…

2020ベスト

・クレイグ・ボロティン『恋に焦がれて』(1992) Amazon Prime Video ・ジェローム・ゲイリー『ショーダンサー/Stripper』(1985) Amazon Prime Video ・ニック・ハム『ジョン・デロリアン』(2018) 桜坂劇場 ・ジュリア・ハート『マイ・ビューティフル…

2019ベスト

・クレール・ドゥニ『ハイ・ライフ』・パベウ・パブリコフスキ『COLD WAR あの歌、2つの心』・アリーチェ・ロルヴァケル『幸福なラザロ』 沖縄に引っ越して一年経って、何かいろいろ書きたいようなこともあるのだけど、まいっかという感じでなんとなくそのま…

2018ベスト

濱口竜介 『寝ても覚めても』 カルロス・レイガダス 『われらの時代』 キム・グエン 『きみへの距離、1万キロ』 石井聰互(石井岳龍)『水の中の八月』 今年観た映画を思い返して、ベストにあげたくなった作品はこの4本だけ。もう映画って何だって観たらだ…

2017ベスト

豊田四郎 『麥笛』『或る女』 ジェームズ・マンゴールド 『LOGAN/ローガン』 只石博紀 『Future tense』 島耕二 『夕やけこやけの赤とんぼ』 クレール・ドゥニ 『レット・ザ・サンシャイン・イン』 ジャン=ピエール・メルヴィル 『モラン神父』 アラン・ギ…

2016ベスト

マノエル・ド・オリヴェイラ 『フランシスカ』 ホン・サンス 『あなた自身とあなたのこと』 ペール・リンドベルイ 『ノールトゥル地区の仲間たち』 渡辺護 『日本セックス縦断 東日本篇』 エルマンノ・オルミ 『婚約者たち』 ニコラス・ローグ 『地球に落ちて…

2015ベスト

伊藤大輔『薩摩飛脚』 豊田四郎『憂愁平野』 サミュエル・フラー『ホワイト・ドッグ』『ベートーヴェン通りの死んだ鳩』 増村保造『千羽鶴』 川頭義郎『淚』 草野なつか『螺旋銀河』 加藤彰『女子大生の告白 赤い誘惑者』 斎藤光正『三人の女 夜の蝶』 グレ…

2014ベスト

川島雄三『花影』 佐分利信『夜の鴎』『愛情の決算』 清水宏『家庭日記』 深作欣二『仁義の墓場』 中平康『密会』 成瀬巳喜男『お国と五平』『コタンの口笛』 デヴィッド・O・ ラッセル『アメリカン・ハッスル』 アンディ・ウォーホル『チェルシー・ガールズ…

佐々木友輔 『土瀝青 asphalt』

先日、イメージフォーラム3Fシネマテークに、映画『土瀝青 asphalt』(佐々木友輔)を観に行った。いろいろ思うところあり、約三時間の映画の半ば、1時間半程で退出した。家に帰り、会場で買った土瀝青の書籍『土瀝青 ─場所が揺らす映画』を読んでみると、渡…

2013ベスト

大佛さまと子供たち (清水宏) コズモポリス (デイヴィッド・クローネンバーグ) マジック・マイク (スティーヴン・ソダーバーグ) 非行少年 (河辺和夫) 花嫁人形 (エルンスト・ルビッチ) 結婚相談 (中平康) 赤い家 (デルマー・デイヴス) 名探偵…

2012下半期ベスト

エヴゲニー・バウエル 『人生には人生を』 ヤーコフ・プロタザーノフ 『スペードの女王』 レフ・クレショフ 『プライト技師の計画』 アレクサンドル・ドヴジェンコ 『ズヴェニーゴラ』 吉村公三郎 『地上』 長谷和夫 『怪談残酷物語』 アッバス・キアロスタ…

2012上半期ベスト

伊藤大輔 『御誂次郎吉格子』 マキノ雅弘 『美しき鷹』 マルグリット・デュラス 『オーレリア・シュタイネル メルボルン』『オーレリア・シュタイネル ヴァンクーヴァー』 神代辰巳 『四畳半襖の裏張り しのび肌』 ティム・バートン 『ダーク・シャドウ』 川…

アナモその後

最近写真はベッドでごろごろしながらiPhoneのカメラで猫撮るくらいしかしてないし、映像も二ヶ月に一度くらいのライブ撮影や編集しかやってない。でそうこうしてる間にcanonの5Dmark3もリリースされるということで、しかし機材を更新する予算もなく(そもそ…

bem

【bem】〜Best Movies of 2011〜に参加しました。映画監督、批評家、編集者から一般の映画ファンまで、ロードショーされた新作から旧作、YouTubeで観賞可能な作品や輸入DVDまで、多種多様なベストがフラットに並べられていてとても面白いです。 私は2011年に…

次郎長三国志 第五部、トリアセテートフィルム、タル・ベーラ

先日、シネマヴェーラ渋谷の「次郎長三国志&マキノレアもの傑作選!」にて上映された『次郎長三国志 第五部 殴込み甲州路』が、フィルムの劣化によりDVD上映に差し替えになるという出来事がありました。私はその差し替えになる前のフィルムで上映された回を…

2011下半期ベスト

ニコラス・レイ 『ウィ・キャント・ゴー・ホーム・アゲイン』 相米慎二 『雪の断章 -情熱-』 鈴木清順 『殺しの烙印』 井上芳夫 『フリーセックス 十代の青い性』 グレン・フィカーラ、ジョン・レクア 『ラブ・アゲイン』 ジョン・カーペンター 『ザ・ウォー…

王兵『原油』

王兵の『原油』をオーディトリウム渋谷で観ました。まず以下に劇場サイトの説明を。 原油 CRUDE OIL *日本初上映 2008|840分 *英語字幕のみ/資料配布 1部: 420分 2部: 420分 2008ロッテルダム国際映画祭公式出品/2008香港国際映画祭出品/2008トロント…

2011上半期ベスト

クロード・シャブロル『刑事ベラミー』 加藤泰『みな殺しの霊歌』 曾根中生『現代娼婦考 制服の下のうずき』 ザック・スナイダー『エンジェル・ウォーズ』 増村保造『不敵な男』 マノエル・ド・オリヴェイラ『アニキ・ボボ』 クリント・イーストウッド『ヒア…

刑事ベラミー

ユーロスペースでクロード・シャブロル監督の遺作『刑事ベラミー』を観ました。あまりに痛ましい、シャブロルが数十本の映画を撮って最後に辿り着いた境地。最後の最後、映画の向こう側へ突き抜けてしまったかのような作品。 ダンスがあり歌があり美しい女が…

ゴダール・ソシアリスム

猫の映像を飽きることなく撮ってはわざわざ編集してネットにあげてますid:autoprocです。今回のこのゴダールの新作について、撮った動物の映像をいかに編集するか?という点でシンパシーを感じたので(というとおこがましいですけど)、そのことを書きます。…

2010 BestFilms

記憶が薄れないうちに今年の映画のベストを挙げてしまいたくなったので、まだひと月残っているし注目すべき新作も控えてるけれど、思いついた順に挙げることにした。 フランシス・フォード・コッポラ『テトロ』、イエジー・スコリモフスキ『エッセンシャル・…

書いてなかったことなど

2010年のベストを書いているとかいいつつ途中で止まっているのだけど、途中で止まっていることは他にも結構あった。この際なのでまとめて書くことにした。まず『ヴィザージュ』の感想を書くといってたのに書いてなかった。これは、仏盤のDVDを買ってあらため…

TOKYO FILMeX 2010 で上映された中国の王兵監督作『溝』を観てしまった。 他の観客はあれを観て何を思ったのだろうとうちへ戻って検索などして方々の感想を読んでみたところ、極端な賛否両論の模様‥。に最初は見えたのだけれど、いくつかの継続して読んでい…

MININO MACHO, MININO FÊMEA

void+で開催されていた『ペドロ・コスタ ヴィデオ・インスタレーション展 MININO MACHO, MININO FÊMEA―少年という男、少女という女』を観た。 ヴィデオ・インスタレーションといってもシンプルなもので、二画面の映像とそれに対応する音のトラックがエンドレ…

ゼロ年代、最高の映画

00年代も残り後ひと月と少しということで、この十年のベストと思う映画を挙げてみようかと労働の合間にあれこれと考えていたのだけれど、十年というのは振り返ってみるとそれなりに長いもので、候補として挙げられる作品だけで相当な数にのぼってしまう。そ…